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おひとりさま検査技師の、言えない本音
― 50代一人暮らし、仕事も人生も愚痴らせて ―
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2026年6月

仕事のひとりごと

要介護5の患者さん

雨空

ある患者さんのことが、ずっと頭から離れません。

90代。要介護5。 「元気になって、孫と一緒に出かけたい」と話してくれました。

でも現実は、その希望とはずいぶん遠いところにあります。

ほぼ自力では動けず、ご家族の負担を減らすために導尿が続いています。90代になっても、ご本人名義の住宅ローンがまだ残っていて、それをご家族が肩代わりしながら、自分たちのローンも払っている。お金も時間も、もう限界まで使い切っているように見えます。

「このままでいい」「現状維持で」と繰り返すご家族の言葉の裏に、疲れきった様子が見え隠れします。

ネグレクトとは言えない。でも、放っておかれているようにも感じてしまう。

私たちは、その患者さんのわずかな希望だけでも叶えてあげたくて、施設への入所をお勧めしています。プロの手で、きちんとケアを受けてほしいから。


こういうとき、ご家族には「一人で抱え込まないでほしい」といつも思います。

何から手をつけていいかわからなくても、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談すれば、介護のこともお金のことも、どこに繋げばいいか一緒に考えてくれます。相談は無料です。「知らなかった」で損をしてしまう制度もたくさんあるので、まずはそこから、と思います。


そして、これは他人事ではありません。

私自身も、親を介護する立場になる日が、すぐそこまで来ています。

自分の生活と、親の希望と。 親が自力で動けなくなったとき、私には何ができるのだろう。

考えておかないといけないと思いながら、なかなか向き合えずにいます。

それからもう一つ、正直に書いておきたいことがあります。

私は、自分の子供に同じ思いをさせたくない。

介護が必要になったとき、子供の生活を壊したくない。お金のことも、時間のことも、できる限り自分で準備しておきたいなと思っています。

まだ具体的に動けているわけではないけれど、今のうちから少しずつ。

同じように悩んでいる方が、きっとたくさんいるはずです。答えはまだ出ていないけれど、「一人じゃない」と思えたら、少しだけ気持ちが軽くなる気がします。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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