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おひとりさま検査技師の、言えない本音
― 50代一人暮らし、仕事も人生も愚痴らせて ―
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2026年6月

家計・節約のこと

冬でも10分シャワーで凍えてた私が、湯船に戻った話|地方・灯油・おひとりさまのケチな節約

湯気の立つあたたかいお風呂のイラスト

※本記事にはプロモーション(楽天アフィリエイト)が含まれます。

今日は、ちょっと言えないケチな節約の話をします。

我が家の浴槽は、家族用の大きいやつ。子どもたちがいた頃に合わせて選んだサイズです。今はおひとりさま。あの大きな浴槽に、ひとりぶんのお湯をためる——それが、なんだか「もったいない」ことのように思えて、長いことできずにいました。

「ためたら高い」と思い込んで、冬も凍えていた

大きい浴槽にお湯をはったら、水道代もガス(うちは灯油ですが)代も、すごくかかるに違いない。

そう信じ込んでいた私は、節水シャワーヘッドまで導入して、お風呂は10分以内を自分ルールにしていました。冬でも、です。

体を洗っている間に足元がスースー冷えて、最後のほうは半分震えながら流す。湯気の向こうで「ああ、湯船に浸かりたい……」と思いながら、「いやいや、もったいない」と自分に言い聞かせて出てくる。

書いていて情けないんですが、これがここ数年のわたしのお風呂でした。誰にも言えない、地味でケチな節約です。

ぎっくり腰で、ようやく立ち止まった

そんな生活が、先日のあの出来事でひっくり返りました。

ある朝、突然動けなくなった——ぎっくり腰の話はこちらに書きましたが、あれ以来、「体を温めること」「ちゃんと労わること」を、前よりずっと真剣に考えるようになりました。

50代になってから、手も肘も肩も腰も、順番に悲鳴を上げています。そんな体を、冷たいシャワーで震わせて、いったい何を節約していたんだろう。ふと、そう思ったんです。

それで——職業病なんですが——ちゃんと計算してみることにしました。

ちゃんと計算したら、差は数十円だった

コインを数えるイラスト

調べてみて、まず驚いたのがこれ。シャワーは1分でだいたい10〜12L出るので、15〜20分も浴びれば、浴槽1杯(約200L)と同じくらいの水量になるんだそうです。つまり、私の「10分シャワー」は、思っていたほど劇的に得ではなかった。

そしてうちは地方の一軒家、給湯は灯油。これが効きました。灯油はガス(特にプロパン)に比べて燃料費が安いんです。今の灯油価格(1Lあたり130〜160円くらい)で、お風呂1回ぶんをざっくり試算するとこんな感じ。

使うお湯の量 灯油代+水道代の概算(1回)
湯船200L(夏)約200L約110〜130円
湯船200L(冬)約200L約150〜180円
10分シャワー約100〜120L約80〜100円

※灯油の発熱量・給湯器の効率・季節の水温で変わるので、あくまで概算です。

……差、数十円

冬の冷えきった夜に、震えながら数十円を惜しんでいた。しかもその数十円のために、体を冷やして、肩や腰をこわばらせていたかもしれない。なんというか、ケチの方向を完全に間違えていたわけです。

とはいえ、シャワー派の節約には、節水シャワーヘッドはやっぱり優秀。私もずっと愛用してきました。塩素除去や止水ボタン付きだと、肌あたりもやさしくて気持ちいいです。

アレルギー体質の私には、湯船はむしろ味方だった

もうひとつ、見落としていたことがあります。

私は花粉・PM2.5・黄砂・ハウスダスト……と、ひととおりのアレルギー体質。外から帰ると、髪にも肌にも、いろんなものがくっついています。

シャワーでさっと流すのもいいけれど、湯船にしっかり浸かって温まると、体が芯からゆるんで、こびりついたものも落としやすい。何より、温まると夜よく眠れる。アレルギーで地味に疲れている体には、これがけっこう効くんです。

(※お風呂が薬になるわけではないので、症状がつらいときはちゃんと受診してくださいね。でも「冷やさない・温める・流す」は、不調続きの50代の体に、わりと素直にいいことだと感じています。)

温まる系の入浴剤を入れると、湯船のごほうび感がぐっと増します。疲れがたまりがちな日の、小さな贅沢に。

そして、50代の「におい問題」(これが切実)

もうひとつ、正直に書いておきます。50代の、におい問題です。

加齢とともに、皮脂が酸化してできるニオイ成分(いわゆる加齢臭。ノネナールなんて名前がついています)は、どうしても増えていくもの。若い頃と同じ感覚で、シャワーをささっと浴びて「洗ったつもり」になっているのが、たぶんいちばん危ない年代です。

その点、湯船にしっかり浸かって体を温めると、毛穴が開いて、皮脂や汚れも落ちやすくなる。震えながらの10分シャワーで「とりあえず流した」のと、ちゃんと温まってから洗うのとでは、仕上がりがまるで違う気がします。

そしておひとりさまは、これがなおさら切実なんです。家族なら「ちょっとにおうよ」と言ってくれる人がいるけれど、ひとり暮らしだと、自分のにおいって自分ではなかなか気づけない。誰も指摘してくれないぶん、自衛するしかない。湯船は、その自衛策としても、けっこう優秀だったわけです。

ケチって、何だったんだろう

ということで、私はシャワーオンリー生活を、そっと卒業しました。

毎日まではしませんが、週に何度かは、大きな浴槽にちゃんとお湯をためて浸かる。最初は「ぜいたくしてる」とドキドキしましたが、家計簿につけてみても誤差みたいなものでした。(家計簿の内訳はこちら

それでも染みついたケチ根性は健在で、ためたお湯を冷ましたくない一心で、浴槽に浮かべるアルミの保温シートを使っています。これが地味に優秀で、追い焚きの回数が減るぶん、ケチ心もちょっと満たされるんです(笑)。

……と、ここまで偉そうに書いておいてなんですが。正直に白状すると、いまだに浴槽へお湯がたまっていくのを眺めていると、心のどこかで「ああ、もったいない」とつぶやいてしまう自分がいます。数字で「たいして変わらない」とちゃんと分かったはずなのに、染みついたケチ根性って、そう簡単には抜けないものですね。統計を見ても、見なくても、お湯がたまる音にいちいちソワソワする。これが、おひとりさまの本音です。

節約は大事。でも、数十円のために体を痛めつけて、においまで気にする節約は、もう節約じゃない。50代になって、ようやくそれが腹落ちしました。

今夜も、湯船にお湯をためます。心はちょっとソワソワするけれど、震えながら数えていた数十円とはさよならして、あったかいお湯に肩まで浸かる。これくらいのぜいたくは、もう、自分に許してあげようと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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