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おひとりさま検査技師のひとりごと
― 検査技師の目線で、健康とおひとりさまの暮らしを ―
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2026年6月

健康・検査のこと

旅行前に、検査技師がこっそりやる「体の準備」──50代、旅を最後まで楽しむために

旅行の計画を立てている時間って、本当に楽しいですよね。どこへ行こう、何を食べよう、と考えるだけでワクワクします。

でも——50代になって思うのです。旅を最後まで楽しみきるには、「体の準備」も、持ち物の準備と同じくらい大事だな、と。せっかくの旅先で、むくんだり、お腹をこわしたり、薬がなくて困ったり。そういう「もったいない」を防ぐために、検査技師の私が、旅の前にこっそりやっていることをまとめてみました。

いつもの台湾準備ガイドの、体版だと思ってください。

スーツケースに、お薬手帳・着圧ソックス・水などの健康グッズを詰める旅支度のイラスト

▲ 持ち物の準備と一緒に、ちょっとだけ「体の準備」も。

① 飛行機の「足のむくみ」対策

長時間、座りっぱなしの飛行機。50代になると、降りるころには足がパンパン……という経験、ありませんか。

これ、ただのむくみで済めばいいのですが、ずっと動かないでいると、まれに足の血管に血のかたまり(血栓)ができることがあります。いわゆる「エコノミークラス症候群」です。検査技師として、ここはちょっと気にしています。

むずかしい対策はいりません。

  • こまめに水分をとる(脱水だと血がドロッとしやすい。お酒は逆効果なのでほどほどに)
  • ときどき足首を動かす(つま先を上げ下げ。トイレに立つついでに歩くのも◎)
  • 着圧ソックスを1足持っていく(足のむくみがぐっとラクになります)

通路側の席を取っておくと、気がねなく立てるので、私はいつも通路側です。

💡 検査技師の豆知識
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれます。歩くと筋肉がポンプのように働いて、足にたまった血を心臓へ押し戻してくれるのです。座りっぱなしだと、このポンプが止まってしまう。だから「ときどき足を動かす」が効くんですね。さらに、水分が足りないと血液は濃く(ドロッと)なります——検査でいう“ヘマトクリット”が上がった状態。水分補給が大事なのは、そのためです。

② 常備薬と「お薬手帳」

旅先、とくに海外では、いつもの薬が、すぐには手に入りません。だから私は、最低限これだけは必ず持っていきます。

  • 胃腸薬(食べすぎ・お腹の不調に)
  • 痛み止め(頭痛・生理痛・関節痛に)
  • 酔い止め、ばんそうこう
  • (持病がある方は)いつものお薬を、日数より少し多めに

そして地味に大事なのが、お薬手帳(またはスマホに薬名のメモ)。もし旅先で具合が悪くなって受診することになっても、「今こういう薬を飲んでいます」と伝えられると、現地のお医者さんがとても助かります。

持病のある方は、出発前に一度、かかりつけの先生に「旅行に行く」と伝えておくと安心です。薬を多めに出してもらえたりします。

③ 自分の「平常値」を知っておく

これは検査技師らしい準備かもしれません。自分のふだんの血圧や、健診の数値を、ざっくり把握しておくこと。

なぜかというと——もし旅先で体調をくずして検査を受けたとき、「ふだんはこのくらいです」と言えると、今の数値が「いつもと比べて高いのか・正常なのか」を、お医者さんが判断しやすいからです。

健診の結果票をスマホで撮っておくだけでもOK。自分の“平常運転”を知っておくと、いざというときの安心がちがいます。

💡 検査技師の豆知識
健診の「基準値(正常範囲)」は、実は“健康な人の約95%が収まる範囲”として決められています。つまり、健康な人でも100人に5人くらいは、少し外れることがある、ということ。だから一度の数値が基準を少し外れても、それだけで即「病気」というわけではありません。大切なのは、“自分のいつもの値”と比べてどうか。平常値を知っておくと安心、というのはそういう意味なんです。

④ 食あたりを、しない工夫

旅の楽しみは、なんといっても食べること。台湾の屋台、最高ですよね。でも、検査技師としては、ここはちょっとだけ慎重になります。

  • 氷・生水は、お店によっては気をつける(心配なときはペットボトルの水を)
  • 生もの・常温で長く置かれたものは、暑い季節はとくに用心
  • 食べる前に、手指の消毒(除菌シートを1つカバンに)

私自身、母のおすそ分けで盛大に食あたりした苦い経験があるので……これは本当に、声を大にして言いたいのです(笑)。

⑤ 無理をしない、という準備

最後は、心がまえです。50代の旅は、詰め込みすぎないのがコツ。

若いころのように朝から晩まで動きまわると、後半でへばってしまいます。睡眠をしっかり、水分をしっかり、予定はゆるめに。ひとつ予定を減らして、その分カフェでぼーっとする時間をつくる。そのくらいが、ちょうどいい。


体の準備をしておくと、不思議と、心にも余裕ができます。「何かあっても大丈夫」と思えるから、目の前の景色や料理を、心から楽しめる。

準備は、めんどうなようでいて、いちばんの“お守り”。あなたの次の旅が、最後の一日まで、笑顔で終わりますように。

50代の私が台湾を選ぶ理由は、こちらに → なぜ、50代の私が台湾にハマったのか

旅の持ち物・お金・移動の準備はこちら → 【保存版】おひとりさま台湾ひとり旅 準備ガイド

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