2026年7月
日々のひとりごと目黒の坂の縦列駐車場に、田舎者はひるんだ 〜寄生虫館より怖かったもの〜
先日、東京の目黒寄生虫館に行ってきました。
寄生虫館の話はあちらの記事に書いたので、今日は、そこにたどり着くまでの道中で私が一番ひるんだものの話です。
そう、寄生虫の標本より怖かったもの。
坂の途中の、縦列駐車場です。
目黒通りの坂道で見たもの
目黒駅から寄生虫館へは、目黒通りをてくてく歩いていきます。けっこうな坂です。
目黒新橋を越えたあたりで、道路のすぐ横に、細長ーい縦列の駐車場を見つけました。
▲ この目黒新橋を越えたあたりに、あの縦列駐車場が。車は撮れませんでしたが、わかる人にはわかるかも。
▲ 寄生虫より、この坂の縦列駐車場が怖かった。
思わず二度見しました。
え、ここに停めるの? この坂で? この幅で?
田舎の駐車場といえば、だだっ広い平面にゆったり白線、が基本です。スーパーの駐車場なんて、隣の車との間隔が広すぎて逆に不安になるくらい。
それがここでは、坂の途中の、車一台分ギリギリの縦列。しかもすぐ横をびゅんびゅん車が走っていく。
無理だ。私には無理だ。
バックで入れるにしても、坂だから気を抜けば下がる。横は車の流れ。後ろには次の車。プレッシャーの三重奏です。想像しただけで手のひらに汗をかきました。
ここに涼しい顔で停めている都会の人たち、尊敬します。
思い出した、教習所の「ありえない踏切」
その駐車場を見た瞬間、なぜか鮮明によみがえった記憶があります。
田舎の教習所の、坂の上の踏切です。
私が免許を取った頃は、オートマ限定なんてありませんでした。全員マニュアル。半クラッチとの戦いです。
うちの田舎の教習所には、なぜか坂の上に踏切がある、今思えばかなり意地悪なコースがありました。
坂道発進だけでも冷や汗ものなのに、その先に踏切。一時停止して、窓を開けて、音を確認して、左右を確認して——と、やることを全部やっている間に、車がずるずると坂を下りていくのです。
いや、ちょっと待ってほしい。
坂の上の踏切なんて、現実に普通にある状況なんでしょうか? もしかすると日本のどこかには実際あるのかもしれませんが、少なくとも私はあれ以来、一度も遭遇していません。
後ろには次の教習車が待っている。焦る。半クラを失敗する。エンスト。そして教官によく怒られました。クラッチを踏む左足がプルプルしていたのを、今でも覚えています。
あの「油断するとバックしてしまう」感覚、MT世代なら全員わかってくれると思います。
田舎には田舎の、都会には都会の難しさ
もちろん、田舎の運転が楽というわけではありません。
すれ違えない細い農道、街灯のない夜道、突然飛び出してくる動物。冬は雪。田舎には田舎の大変さがあります。
でも都会の難しさは、また質が違う。
車も人も自転車も多くて、情報量がとにかく多い。駐車場は狭くて高い。そして常に後ろから誰かに見られている(気がする)プレッシャー。
技術というより、心臓の強さが試される感じがします。
だから私は、都会では潔く電車派
結論。私は都会では運転しません。潔く電車とバスと徒歩です。
50代にもなると、「苦手なことは無理しない」という判断が上手になります。これも歳の功でしょうか。
……と言いつつ、徒歩でも普通に道を間違えました。運転しなくても迷うものは迷う。
でも歩きなら、間違えても「あら、違った」で引き返せばいいだけ。坂道をのんびり歩いて、縦列駐車場に驚く余裕もある。
車を運転しないからこそ見える景色もある。そう思うことにしています。
目黒寄生虫館の本編はこちら → 目黒寄生虫館に、ついに行ってきた