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おひとりさま検査技師のひとりごと
― 検査技師の目線で、健康とおひとりさまの暮らしを ―
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2026年7月

旅行

一人旅に出る理由 ―「なんでひとりなの?」に、ちゃんと答えてみる

「なんでひとりなの?」と聞かれることがあります。そのたびに、うまく答えられません。でも心の中では、なるべくしてなったな、と思っています。

スーツケースの横のベンチで、くつろいで一人旅を楽しむ人のイラスト

▲ 自分の手綱を、自分で引ける。それが一番の贅沢。

合わせられないんじゃなくて、選びたい

誰かに合わせるのが嫌なわけじゃないんです。ただ、グループで「どこ行く?」「何食べる?」と会議が始まると、どこか他人事になってしまう自分がいます。せっかくの旅なのに、自分の旅じゃなくなっていく感じ。

それより、自分で調べて、自分で決めて、自分で動きたい。合わせられないんじゃなくて、選びたいのだと思います。

先日も、新宿南口の「七宝麻辣湯」で、それを実感しました。話題になっている麻辣湯を、ひとりで試してきたのです。

七宝麻辣湯の麻辣湯。青菜と具材の入った赤いスープ

▲ 初めての麻辣湯。スープも辛さも具材も、全部自分で選べる量り売り。

スープの種類、辛さのレベル、具材。ぜんぶ自分で選んで、量り売りで仕上げてもらう仕組みです。辛さは「1辛」を選んだのですが、これがなかなかの辛さでした(1がいちばん控えめ、と思っていたのに)。誰かと一緒だったら、きっと「辛いの平気?」「これにする?」とお伺いを立てながら決めていたはず。ひとりだからこそ、気になったものを気になったとおりに選べる。それだけで、もう十分に楽しいのです。

かかった費用

ショーケース具材421円
基本セット(麻辣湯・1辛・ノーマル春雨)620円
合計1,041円

※交通費は除く

——と、いい話で締めたいところですが、正直に白状します。その日、私は真っ白いシャツを着ていました。「服を汚さないように」と、しっかり紙エプロンまでつけて、最後まで気をつけていたのに。食べ終わって、エプロンを取った、まさにその瞬間。お箸を見事に引っかけて、赤いスープが盛大にシャツへ飛び散りました(泣)。選ぶ楽しさを満喫したすぐあとに、見事なオチがついた一日でした。

一人の時間には、ちゃんと価値がある

知らない街の片隅で、ぼんやり行き交う人を眺めている時間。あれは誰かと一緒だと、たぶん生まれません。

人が嫌いなわけでは全然なくて、むしろ旅先で交わすちょっとした会話や、ふいに受けた小さな優しさこそ、いちばん記憶に残っていたりします。予定通りに進んだことより、想定外のほうが思い出になるのは不思議です。

自分の手綱を、自分で引ける

計画を立てるのは好きです。調べるのも好き。でも、立てた予定を手放すのも嫌いじゃない。行きたければ行く、疲れたらやめる。

自分の手綱を自分で引ける。これが一人旅のいちばんの贅沢かもしれません。

誰も、他人のことなんて見ていない

最近わかったことがあります。人の目より、自分の気持ち。そもそも誰も、他人のことなんてそんなに見ていないんです。一人でごはんを食べていても、誰も気にしていない。そう気づいてから、ずいぶん身軽になりました。

寂しくないのか、と言われれば、寂しいときもあります。誰かいたほうがいいなと思う瞬間は、正直、多々あります。でも寂しさとは共存できる。消そうとしなくていい。連れて歩けばいいんです。

回数を重ねたからこそ、わかったこと

一人旅を重ねてきたからこそ、自分の好きなことがはっきりしてきました。調べることが好き。ちょっとした不便も、実は好き。節約しながらの旅も、経験を積むうちに自分なりのルールができてきました。

これは一人で旅を続けてきた人だけがもらえる、ささやかなご褒美だと思っています。

それでも、誰かと共有したい

ただ、それでもやっぱり、誰かと共有したい気持ちはあります。見たもの、食べたもの、失敗したこと。

旅は一人でいい。でも、話は聞いてほしい。

——たぶんそれが、私がこのブログを書いている理由なのだと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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