2025年1月
日々のひとりごといつの間にか、娘とお酒を酌み交わす日が来た|子離れの夜と、牡蠣の食べ比べ
「ねえ、たまにはごはん行こうよ」
おひとりさまの私を気づかって、娘がそう誘ってくれました。気づけば、一緒にお酒を酌み交わせる年齢に。……あんなに小さかったのに、と思わず笑ってしまいます。
しばらく会わないうちに、私の知らない娘が、そこにいました。
「世間は厳しいね」
大学を卒業したものの、就職はなかなか決まらず。「世間は厳しいね。特に、資格も何もない私には」そう言って笑う娘は、どこか吹っ切れた顔をしていました。
紆余曲折あって、いまは資格を取るために専門学校へ。やってみて、ぶつかって、また考えて。その繰り返しの中を、自分の足で進んでいるようでした。
——そうだ。私だって、先を見通す力なんてなかった。あのときの選択が正しかったのか、いまも答えは出ない。それでも、後悔をかかえながら、なんとか前に進んできたんだよなあ。
もう、母の出番はない
「大丈夫だよ、若いんだもの。頑張って」私にできるのは、もう、エールを送ることくらい。
気づけば娘は、この街に自分のコミュニティをつくり、すっかりここに馴染んでいました。私の手は、もう届かないところまで来ている。
それが、ちょっと寂しい。でも、それ以上に——頼もしい。
そして、お会計
牡蠣の食べ比べに、ガンガン焼き。北海道、兵庫、千葉、三重……産地ごとに並んだ牡蠣は、どれも本当においしくて。ワインも進んで、すっかりいい気分。
そして、お会計のとき。
「ここは私が出すよ」娘は、そう言ってくれました。社会に出て、そんなことを言えるようになったんだなあ——それだけで、ちょっと胸がいっぱいに。
……でも、母というのは、こういうときについ「いい顔」をしたくなる生き物でして。「いいのいいの、お祝いだから」そう言って、さっとレジへ。
そして、伝票を見て——
2万円超え。
うそでしょ。いや、牡蠣だもの、しかたない。しかたないけど。見栄を張った手前、顔には出せません。心の中だけで「嘘でしょ」と叫びました。まあ、思い出はプライスレス、ということにしておきます。😄
おわりに
母の力が及ばなくなるのは、きっと、子どもが大人になった証拠。寂しさと頼もしさ、それからちょっぴりの見栄を、牡蠣と一緒に噛みしめた夜でした。
……次こそは、娘の「ごちそうさま」に、甘えてみようかな。
この夜かかったお金(おとな2名)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 牡蠣の食べ比べ・ガンガン焼き・お料理・ワインほか | 約20,000円 |
| 合計 | 約20,000円(税込) |
※端数を抜いたおおよその金額です。交通費は含みません。